どんなゲームを作るかということと、いかにそれを実現するか、ということは、分けて考える必要があります。一方で「なにを」と「いかに」は有機的な関係にあり分かち難くあることも確かです。しかし日本ではその同一性を重視するあまり、コンテンツの系譜とテクノロジーの系譜が一緒にされて来ました。
現代のゲーム産業においては、コンテンツとテクノロジーという二つの柱を同時に独立に屹立させ発展させる必要があります。しかし日本のゲーム産業におけるコンテンツの系譜とテクノロジーの系譜の混合は、逆に双方を混然とさせ、相互に発展を抑制する矛盾に陥って来ました。それがこの10年の敗因の一つです。
開発者の意識として重要なことは、技術は技術としてゲーム産業全体で積み上げること。どんなタイトルでも挑戦した技術はまとめ上げ可能は範囲で共有すること。できれば社外でも発表し学術や社会との結びつきの中で発展させること。同時に日本の誇るコンテンツの系譜はコンテンツとして、ゲーム産業の成果物として独立して積み上げて行くこと。
技術とコンテンツを切り分け、二つの柱を同時に築いて行くこと。
そしてその上で相互の有機的な結びつきを構築して行くこと。
コンテンツと技術がお互い高め合うためには、まず一度分離させて双方を独立にお互いのために発展させ高めて行くことが必要です。この考え方がこれからのゲーム産業の発展の鍵を握っていると考えます。
2012年07月16日
技術と、コンテンツと。
posted by miyayou at 17:56
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