http://www.setabun.or.jp/exhibition/hoshi/
世田谷文学館は、とても綺麗で落ち着いた街の中にあり、
ゆったりとした時間を過ごすことが出来た。
星新一さんは、言わずとしれたショートショートの大家で、
生涯に1001篇ものショートショートを作ったが、
僕は小学生のときに全部読んだ(はず。文庫になったのは全部読んでるから)。
その読書体験が僕の人格形成に与えた影響は大きく^^、
その責任を追及すべく、星新一展へは行かねばならぬと思っていたところ、
ようやく行くことが出来た。
僕がロボットや人工知能、SFが好きなのも、きっと星さんの影響が大きいと思う。
SFは、星さん以外もいろいろ読んだけれど、垢抜けたユーモアを含んだセンスで、
AIやロボットといったら、星さんが一番だと思う。

星さんはぼっちゃん育ちという反面と、24歳で社長として傾いた会社を立て直す(結局出来なかったが)、
という苦しみを経た経歴があり、それを持ち前のユーモアで作品に昇華させたのだ。このあたりの経緯は、「人民は弱し 官吏は強し」という自伝的な長編(これも小学生の時読んだなあ)に詳しい。
そんな星さんの同人小説を、江戸川乱歩が認めて「宝石」という雑誌に推薦したのが、デビューのきっかけであるらしい。そして、新井素子さんは星さんによって見出されるわけだから、こういった系譜は面白い。また、パンフレットも充実していて、なかなかお薦めだ。
