8月14日、ビックサイトで開催されているコミックマーケット76へ行ってきた。
コミックマーケットは、主に学生漫画即売会に端を発する同人誌即売会で、
年2回、夏冬に開催され、今回で76回目を数える、50万人以上が参加する、
国際で最大の即売会イベントである。8月16日まで3日間開催される。
http://www.comiket.co.jp/
現在は、即売会以外にも、企業ブースや、コスプレ会場など、
多岐に渡る、表現コミュニケーションの場となっている。
今回からの新しい試みとして「コミックマーケット・シンポジウム」が開催された。
http://www.comiket.co.jp/info-a/C76/C76symposium/C76symposium.html
このシンポジウムは、これまでのように、コミックマーケットを、
オタク、サブカルチャーという視点から捉えるのではなく、
社会学的の立場から、コミックマーケットの社会における位置、
そして、その波及の効果を研究する立場を明らかにするものである。
会場は300人程の聴衆で埋められる中、
「固定され選ばれたクリエータークラスではなく、
超多様性市場としてのクリエイティブなマーケットとしてのコミックマーケット」(出口教授)
「市場、政府、そして3つ目の新しい軸としての同人コミュニティ」(田中教授)
という見方を示した。
「鉄郎、永遠の命とは、一人が永遠に生きていくことではない。
一人の血が、次の世代へと受け継がれ、それが、またその次の世代へ受け継がれる。
それが、永遠の命だと、俺は信じる」
という、キャプテンハーロックのセリフを引用しつつ、
コミックマーケットが、そういった情熱のバトンによって、
引き継がれ拡大した来た、という見方を示した。
SIG-INDIE の打ち合わせの後、
残されたわずかな時間で企業ブースを回った。
終わった...らよかったかもしれないが、ここから、別の打ち合わせのメンバーと、
お台場のガンダムを見に行った。実際、三宅は一度見ているのだが(過去のブログ参照)、
そのときは一人で行ったので、みんなで見るのも楽しかろうと、
満員のゆりかもめを見ながら、ビックサイトから歩いて潮風公園へ向かった。

途中、ジオキャッシュ探索
(GPSを用いた宝探し。他人が置いた目印をGPSのヒントを頼りに探す)
などの寄り道をしながら、歩くこと、50分、
ガンダムはそこに立っていた。大勢の観光客を足元に、遠くビックサイトを
眺めるがごとく立っていた。左肩には、以前にはないマークがあった。

そんなガンダムを観ること10分、
既に見ることに飽きた友人たちは、
再び、ジオキャッシュ探索を始めるのであった。
自分も一緒にやっているうちに楽しくなり、
座標を頼りに森深く消えて行くのであった。

帰る…のではなく、再びミーティングが22時まで続くのであった。
一日目、コミケ終了。何も購入せず、一般ブースも見れず、
しかし、手元にはシンポジウム記念の灰皿が残った。