2009年07月25日

試論:ゲームとは何か?

ゲームとは、人の行為から世界を再構築する試みである。
その行為が、世界に如何に影響を及ぼすかを識り、
行為の連続によって自己と世界の変化を体験し認識することである。

同時に、行為の主体は自分自身でなければらならい。
行為と行為の主体たる自分という条件から、ゲームは成立する。
行為が制限され、或いは、行為の主体が自分自身であることを
止めるとき、ゲームは終わるのである。

それは何も行為ができなくなるということのみならず、
自身の行為が世界に影響を及ぼさない、つまり、世界の軸から、
プレイヤーが完全にずれていると感じてしまうとき、
ゲームはまた終わるのである。

行為が世界に及ぼす影響(或いは、可能性空間)、
それが、十分に取りえる行為自身によって適切な大きさであり、
状況を変え得ると確信できること、
そして、体験と認識から再び行為を産み出せること(マジックサークル)、
この2つがあるとき、ゲームはよいゲームとなる。
通常、こういったゲームだけがゲームと言われるのである。

即ち、ゲームをデザインするものは、まず、
ゲームの世界とプレイヤーの行為の影響を計らねばならない。
次に、プレイヤーが己れ自身の行為の影響を適切に知覚できなければならない。
最後に、その認識が次の行為を産み出す循環を持っていなければならない。

この3つが揃うとき、ゲームは真に適切なゲームになるのである。
posted by miyayou at 01:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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