2009年07月18日

人には物語が必要なんだ。

人には物語りが必要である。

おそらく人の不安から、
おそらく人の希望から、

天から地から人から紡がれる物語りが、
人には必要なんだ。

そうでなくては、
我々は自分の生という一つの物語に固定されたまま、
自らを閉じ込めて生きるしかないからだ。

時に僕は、物語がひとつもない国のことを考える。
ありとあらゆる物語がなく、人が自分のことしか知らない世界、
物語を通して人と交感することも、自分から離れることも、
空想へ旅することもできない世界。
それは一つの牢獄のように思える。

小説も、ファンタジーも、
人の生を知りたいと思うのも、
近所話も、TVの話も、電車の中でふと聴こえて来る話も、

我々が自分の生をたどりながら、
同時に、我々自身の生を、
もう一度新しく解釈し構築しようとする試みに他ならない。

物語が我々を遠くへ運ぶ作用と同時に、
我々はその極から、再び自分自身の生を新しく取り戻すために、
帰って来なければならない。
posted by miyayou at 17:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
物語「も」もっている。
といった方がいいのかも、と最近おもいます。
Posted by hiyokoya6 at 2009年07月22日 13:48
そうですね。それは、人間が体験し得るすべてのものが持っている力ですね。そして、あらゆる体験は、同時に物語でもあるのです。
Posted by y_miyake at 2009年07月25日 01:50
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