本日、ゲームAIラウンドテーブル・オン・ツイッター 2011年7月期を開催します。
ゲームAIラウンドテーブル・オン・ツイッターは誰でも参加できる、
ツイッター上で時間を限定して展開されるラウンドテーブル(意見交換会)です。
今回の司会は、twitter: @hudepen さんになりますので、以下、@hudepen さんに頂いた開催概要を送ります。
以下の時間に、twitter ハッシュタグ #gameai_rt15 までおこしください。
twitter にログインしてから、
tweetchat http://tweetchat.com/
にハッシュタグを入れて使用すると議論に便利です。
―日程―
2011/7/30(土) 深夜 24:30〜26:00
―前回の様子―
ゲームAIラウンドテーブル・オン・ツイッター第14回 「ソーシャルゲームと人工知能」(2011年6月期)
http://togetter.com/li/154135
―今回の議題―
「キャラクターモーションに感じる知性とチューリング・テスト」
最近発売された「L.A.NOIRE」のモーションスキャンの技 術がもの凄く
登場人物のCGキャラクターは当然ながら とても人間っぽいものです。
例え3Dキャラクターと言う媒体を 介しての表現だったとしても
その表情の変化や立ち振る舞い等から「これは人間である」と言う印象を
持った方も多いのではないでしょうか?
そしてL.A.NOIREでは、対象となるキャラク ターの言動や
表情の変化や立ち振る舞い等から、思考や思惑等を推論し
ゲームを進めて行くといったものでした。
つまり対象の持つ思考等を判断する為の材料として
キャラクターの動き、モーションが判断材料として用いられました。
そこで今回は「キャラクターモーションに感じる知性とチューリング・テス ト」をテーマにして
議論をしてみたいと思います。
現在でもモーションを媒体としてプレイヤーに対して
何らかの意思表示をするAIキャラクターが居ますが
今の段階では記号的な表現としてのモーションが多く
それは知性から生まれる物と言うよりも、化学反応に近い物のように感じま す。
より人間的で自然なモー ションをAIキャラクターが取るように なった場合
AIとしてはルックアップテーブル の様な物であったとしても
プレイヤーはAIキャラクターに対して、より深 い知性を感じとる事が出来るのでは無いでしょうか。
「GTA」や「アサシンクリード」等の 様な箱庭ゲームでのプレイヤーの没入感が高まり
「ラブプラス」や「アイドルマスター」の様なゲームでは、よりキャラクターを愛 せる様になり
「SIMS」や「ルーマニア#203」の 様なゲームでは、より世界を混沌へと導きたくなるかも知れません。
それでは仮に"人間的なモーション"を作った時、それが人間的であるかを確かめる術が必要です。
それを確かめる手段として「チューリング・テスト」と呼ばれる物があります。
「チューリング・テストとは?」
これまでのチューリング・テストと言えば
代表的に語られるのが「言語」を介してのテストでした。
これを対象の表情の変化や立ち振る舞いによって
その対象が人間であるかAIであるかを判断するような テストに置き換えた場合
チューリング・テストに合 格するようなAIに求められる
技術や方法とは、どの様な物なのでしょうか?
今回のテーマに合わせて、テスト内容を調整してみました。
判定者が人間&AIに対して何らかの要求をし
人間とAIがモーションのみで判定者に対して答える
判定者はモーションのみで 表現された答えを見て人間かAIかを判断する。
人間はモーションキャプチャーによって取得されたモーションデータを
リアルタイムで3Dモデルに反映された物を判定者に提示し
AIは既に用意されたモーショ ンや、プロシージャルに生成されたモーション等の組み合わせを利用し
3Dモデルを操り判定者に提 示。
「立ち振る舞い」等も評価 対象とする為に、人間&AIの表現媒体となる3Dは
テスト中ずっと判定者がモニタリング出来る環境にある物とする。
そんなチューリングテスト に合格するようなAIは
どの様なモーションを、どの様に操っていけばいいだろうか?
またそれらをゲームに取り込む為には、どの様なシステムを作っていけばいい だろうか?
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